2019.11.08
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ソール・ライター
前回の記事では「ソール・ライターのすべて」という本を買ったことを書きました。
「写真を見る人への写真家からの贈り物は、日常で見逃されている美を時々提示することだ」
― ソール・ライター -
この本に、彼の写真に惹かれた理由がこの言葉でわかった気がします(たぶん)。
彼の写真のほとんどが、住んでいたニューヨークの街中のものだそうで、
この本ではそれを「近所だけで、彼にとって世界は十分多様であったに違いない」と
書いています。
朝・昼・夜、行きかう人々、移り行く季節と時間…。自分の住んでいる街であっても
日々違うシーンがあり、そこに現れる美しい瞬間を撮って見せてくれる。
これは個人の好みですが、「リアリティ」というのが少々苦手なのです。(なんかとりあえず裸だったりするやつ)そういったものに深く向き合う技術や思考がないだけなのですが、できれば「美しい」といいなと
思っています。「美しさとは」とかは置いといて、自然とそう思えるようなものが好きです。
(ソール・ライターの写真にもヌードの被写体ものとか結構あるんですけどね)
最後に、ソール・ライターの作品の中に、私の撮ったものと似たようなシーンのものがありました
(おこがましいですが)。技術は差があれど「美しい」と思える意識は結構みんな同じなの
かもしれないと思ってみたりした次第です。
VANSHOW