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2019.11.22

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写真集とかのススメ

こんばんは。

36歳にして初めて救急車に主役として乗り込んだドラゴンズファンの中肉中背の飲食店店主が写真のことをお話するお時間がやってまいりました。

お相手するのは私、和田康平です。

お相手していただけてるかはわかりませんが。

中肉が中日に見えてきましたね。わかります。そんなあなたはもう立派なおはDです。

今回は僕が救急車で搬送される原因になった尿路結石についてお話ししま

 

 

せん。

 

今回からですね、ちょっと写真集だけではなく、写真論の本などもご紹介していこうかなと思いまして微妙にタイトルも変えました。

まあ尿路結石と尿管結石くらいの違いなので気にしないで下さい。

 

それでは参りましょうか。

今回ご紹介するのはこちら

 

『なぜ未だ「プロヴォーグ」か』

西井一夫

です。

この本を読むきっかけとなったのはもちろんプロヴォーグを読んだからです。

それ以前から中平卓馬は少し個人的に気になる存在だったので、色々写真関係の活字の本を買い漁った中の一冊です。

他の本もまた今度紹介しますね。

この本は「同時代」ということをテーマにしていて、プロヴォーグに参加していた森山大道、中平卓馬はもちろん、荒木経惟や牛腸茂雄、篠山紀信などのことも書いてあります。

活字を読むのがほんと苦手なのですが、この本は結構読みやすくすんなりと読むことができました。

読んで思ったことは、何でしょうねー、うーん。

やはり時代が違うと色々と考え方や行動も変わるんだなと思いました。

この本に書いてある時代は、変革の時期真っ只中の日本で起こっていた出来事が書いてあるので、やはり写真家達も何かを変えたかったんだなというのが嫌ほど伝わってきます。そして、本当に写真で何かを変えられると思っていたのではないかとも思います。

現代ではこの時期のように表立って人を酷評することや真っ向から議論をぶつけ合うようなことはほとんどありませんね。

それが良い悪いではなくそういう時代なのかなと思います。

これはちょっと違うのかなとも思うのですが、現代の日本はリバタリアンに分類されるような人もかなり増えてきたと思うんです。リバタリアンというのは個人の自由を重んじる(経済の自由も)ので、人がどうこうというよりも、自分はどうしたいか、1人で物事を突き詰めていくような傾向があるように思います。

いや、全然悪いと思ってないですよ。そういう時代、そういう社会なんだといます。

多分僕もリバタリアンなので。

ただ、現代に生きる中で、そうじゃない時代もあったということや、その時のハンパない熱量を垣間見ることができたというのはとても良い勉強になったと思いました。

アイツらは全然ダメだ、俺たちは違う、といって集まって活動してるのにその集まったメンバーに対してもアイツはダメだといい自分の信じる写真の考えをお互いにぶつけ合って殴り合ってというめちゃくちゃな集団。

一言でいうとヤベー奴らですよ。

どこか羨ましいような感覚を覚えたのは事実ですね。

だから現代でもやるべきだとは別に言いませんが、何か現代にない大切なこともそこにはあったんではないかと思わされました。

こうなってくるとVIVOに関しても早く読みたいなーと思うんですが、まあ来年の楽しみに取っておきます。

近年、深瀬昌久や中平卓馬、森山大道やロバートフランクなど、過去の作家の大規模な回顧展があったり、写真集が再販されたりするのは、ただの懐古主義ではないのだと思います。

もちろん見る側の年齢によっては違ってくるのかもしれませんが、現在36歳の僕にとっては真新しい世界のように感じられます。

森山大道の著書に「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい」というタイトルの本がありますが、まさしくそんな感じだなと思いました。本の内容とは別にですけどね。

この本はこれから読むところなんですが、写真は写した瞬間過去になり、それは現像するまで見ることはできないので、どれだけか経って現像して見た時に過去のことなのに新しい発見が沢山あるというところなどは写真そのもののことを上手く言ってる気がします。

早く読みたいなと思うんですがいつになるかなぁこの積み上がった上の本が読破されていくのは……。

とまぁ詳しい内容は書きませんでしたが面白かったです。

個人的に荒木経惟の章で洞窟の話が出てくるのですが、僕の好きな横田大輔という写真家も以前トークショーで洞窟について話をしていて、写真と洞窟という関係なさそうに見える二つが重なるのがとても面白かったです。

 

 

 

 

そして……………

 

 

告知のお時間でございます!

現在金沢市民芸術村で開催されているグループ展に参加させてもらってます。

SONYのαシリーズで撮った写真を展示するグループ展で、久しぶりにフィルムで撮ってない作品を作りましたがデジタルも何かいいなーと最近思ったりしていたので、良い機会になりました。

お時間あれば是非お立ち寄り下さい。

 

 

あともう一つ、告知(事後報告)です。

フランスのパリで開催された

fotofever 2019

に、Einstein studioさんのブースで作品の展示と販売をさせていただきました。

この時期はパリフォトなど大きな写真イベントが沢山パリで同時に開催されます!

その中の1つですねfoto feverも。

パリフォトの様子などはトモさんのYouTubeチャンネルで見れるので気になった方は是非ご覧になってください

もう終わって1週間以上経ってるんですけど結果がわからないんですよね。

わかり次第また個人のインスタとかでご報告しますので、そちらもよろしくお願いします。

 

 

さて、一応写真集も何冊かザックリ紹介しますか!

ビックリするほどザックリ紹介しますけど許してください!

 

 

INDEX G

PIERGIORGIO CASOTTI & EMANUELE BRUTTI

 

 

「Index G」とは、1936年にイタリアの統計学者、コッラド・ジニ(Corrado Gini)により考案された不平等の統計的尺度であり、住宅の隔離を測定する指標としても使用される、「ジニ係数(The Gini Index)」を指す。

だそうです。

めっちゃよかったです。

詳しくはこちら

 

 

ZZYZX

GREGORY HALPERN

ZZYZXはジージックスと読むアメリカのカリフォルニア州にある土地の名前です。

詳しくはこちら

めっちゃよかったです。

 

 

 

THE Coast

Sohrab Hura

現代インドで撮られた作品で、インドにおけるカースト、暴力などを追った作品です。

詳しくはこちら

めっちゃよかったです。

2、3冊目を今回ご紹介したのは、先程書いたパリフォトでブックアワードを受賞した作品でしたのでタイミング的に良いかなと(3冊目は今年度受賞したてホヤホヤです)。もしかしたら1冊目もパリフォトか何かで受賞してたような気もするんですが覚えてないですごめんなさい尿路結石だし許して。

とりあえず言えることは

どれもめっちゃよかったです

 

以上です!

それではプレミア12も終わり(祝!優勝)皆さんも暇だとは思いますが、キャンプインまで残り3ヶ月しかありませんので、その間に沢山写真集などを読みましょうね。

あっ、あと日曜日までのIACKさんでの展示もとても面白そうなので、お時間ある人是非是非。

 

それではまだ次回もよろしくお願いします。