2020.02.15
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こんばんは!
毎度お馴染みこのコーナーがやってまいりました。
本日はYouTubeでイバTV基礎守備編を見ていたためこんな時間になってしまいました。
お相手は私、apratのおはDこと和田康平ですよろしくお願いします。
こんな時間なので、サクッと本題に入りましょうか!
えーと、今回ご紹介するのは写真集です。
トヨタが静岡?でしたっけ?何か実験的な都市を作ろうとしているとか、Googleはカナダでスマートシティの構想を考えていたりというニュースや記事を見る中で今回ご紹介する1冊に出会いました。
それがこちらです。
Fordlândia9
by JM Ramírez-Suassi
皆さん「フォードランディア」という言葉をご存知でしょうか?
今回はこの「フォードランディア」のお話です。
「フォードランディア」は、アメリカの自動車会社フォードの創業者であるヘンリー・フォードが作った産業都市であり、ヘンリー・フォードが目指したユートピア都市といっても過言ではない都市のことを指します。
購入したIACKさんに書いてある説明を抜粋して貼ります。
“かつてブラジルで試みられたアメリカ文化移植の試みの失敗とその後をテーマに、本書は2017年から19年にかけてブラジルの3つの州で撮影された写真を収録。
1920年代、自動車会社フォード・モーターの創設者であるヘンリー・フォードは、アマゾン奥地にタイヤの原料となる天然ゴムのプランテーションを展開すべく、ブラジル政府から広大な土地を購入した。切り開かれた土地は「フォードランディア(Fordlândia)」と名付けられ、単なるビジネスの地ではなく、実験都市として整備されていった。そこでは派遣された従業員だけでなく、ブラジルの先住民たちも雇用されており、1日8時間の労働、清潔な社宅、充実した福利厚生や教育、交通システム、無料で受診可能な病院など、フォードは独自の米国式資本主義理念に基づいたユートピアの実現に取り組んだ。
だがその一方で、厳格なルールも数多く存在した。例えば、ベジタリアンであるフォードに倣い、住民たちは肉ぬきの生活を強要され、また飲酒の禁止、詩の朗読会や歌を歌う集会への参加が求められていた。フォードランディアは「純潔の島」とも呼ばれたが、行き過ぎた理想主義の結果、従業員たちの不満が募り暴動が発生、のちに収束するもゴムの木の不作が続き、そして合成ゴムの登場が決定打となる。1945年、フォードはプロジェクトを打ち切り、ブラジル政府に土地を売却した。”
という感じの場所です。
この写真集の冒頭にはただ一言こう書かれています。
「Space is paradise,time is hell」
まさにこの一言が全てを表していますね。
このフォードランディア、ヘンリーが思い描いた通りに進んでいる時は、現在僕たちが見て感じているようなことになるとは思ってもいなかったでしょうが、冒頭で述べたトヨタやGoogleの都市構想も、僕たちの息子や孫の世代が大人になった時に、今の僕と同じ感覚で見ているのかもしれないなと思いました。
人は完璧を求める。
しかし完璧に近づいた人のことを「機械みたいだ」という。
不完全であることが人なのではないだろうかということも考えさせられましたね。
これからの時代のキーワードである多様性ということに関しても、このフォードランディアは真逆のものです。
ヘンリー・フォードの犯してしまった道徳的失敗を活かすも殺すも現代を生きる僕たち次第ですね。
いやーけど滅んでしまったフォードランディアにいつからか人々が住み始め現在3000人ほどがこのかつての楽園で暮らしていると聞き人間て強いなと思いましたね。タフだわ。
あとは、人が廃墟に惹かれるのは、そこにはかつて誰かの夢や希望があった場所で、その痕跡から感じとれる儚さや侘び寂びに想いを馳せるからなんでしょうね。
このJM Ramirez-Suassiさんこれが2冊目の写真集なんですが1冊目もめっちゃ良くて書いそびれたことを後悔しています。2冊目出たばっかりですが次回作も楽しみにしていたいと思います!
次回ブログ書く頃にはオープン戦が始まっているころですね!
今年はオリンピックの関係で開幕戦が少し早まっていますので皆さんもご注意下さい!
最後まで読んでいただきありがとうございました!