2020.03.07
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こんにちはvanshowです。
最近、初めて撮影の依頼をうけました。
私指名というようなものではなかったのですが、誰かやりませんかということで、手を挙げさせていただきました。
普段は好き勝手に撮っているので、誰かとイメージを共有して望まれたものを撮るという機会が無く、普段の撮影にはない緊張感がありました。
今回の撮影により自身の課題として明確になった事があります。
それが「ライティング」です。
特に屋内施設での撮影は照明の環境が場所により違います。
光源の種類、場所、明るさ、広さなどなど様々な要因が発生し思い通りの撮影ができない事が多いのです。
以前、ライティングに関する本で「鈴木心の撮影ノート」という本を買って読んだ事がありました。
広告写真を多く手がけるカメラマンの鈴木心さんの、撮影時のセッティングをご本人のノートに書かれた図面(配置図)と一緒に解説されているものです。
正直、最初読んだ時は照明器具も持っていない事もあり、全く意味がわかりませんでした。
そしてライティングの課題に気づき、もう一度読み直しました。
・・・やっぱりわかりませんでした。
セッティングの配置や使用する機材はやはりやってみないとわからないと思います。(言い訳)
ただ2回目に読んで違ったのは、セッティング図面ではなく書いてある文章に対しての印象です。1つ1つの言葉は強く心に残るようになりました。
”フィルムは像をしっかりと定着させるために、潤沢な光を必要とする。
気まぐれな天候で写真の質が損なわれることへの対処法として照明が生まれた。
しかし、デジタルカメラの進化によって、照明がなく美しい写真は撮影できる。
その前提を見誤ると、徒労の果てに質の低い写真を生み出すことになる。”
目的はあくまで良い写真を撮ること。
ライティングはそのための手段に過ぎない。ただ、もの凄く大事!
ライティングの重要さに気付くと、ふと自分が今まで撮っていた写真は「撮れていた」ものが多いなと考えるようになりました。
特に、フィルムカメラを使うようになった頃から、思い通りにならない難しさとの中に、自分でも予期しない仕上がりに面白さを感じるようになると意図して撮るという事が疎かになっていたのではないかなと。
先日も年賀状用に娘の写真を撮っていた際に思い通りにいかず、結果オーライな撮影だった時に感じた違和感「ひょっとしてちゃんと撮れないんじゃないか俺?」が確信になりました。
また一から勉強し直しな2020年になりそうです。
ライティングというとゴツい機材やスタジオのような施設を連想しますが、鈴木心さんの本では自然光の重要性も説いています。
例えば普段から家の中で良い光が入る場所を探したりすると何気ない家族写真も変わると思いますし、同じ場所でも時間が違えば光の入り方や強さも変わります。
みなさんもそんな身近なライティングからやってみてはいかがでしょうか。
vanshow